タグ発火の仕組みと確認方法~CVが計測されない理由と対策

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広告運用やECサイトのコンバージョン計測に携わっていると、「タグが発火した」「タグが発火しない」といった言葉を耳にする機会はありませんか?

タグ発火とは、コンバージョンタグやリターゲティングタグなどが反応し、何らかの成果をカウントすることを指すものです。本記事では、タグ発火が起こる仕組みや、発火しないときの原因および対策をご紹介します。

タグ発火とは

タグ発火とは具体的にどのようなものなのでしょうか。

コンバージョンタグ(以下CVタグ)の発火を例にすると、タグ発火とは、コンバージョン完了ページ(購入完了ページなど)にタグを設置し、完了ページに到達したユーザーをカウントする動作・反応を表すものです。

特定の広告を経由して完了ページに到達したユーザーをカウントする場合であれば、広告経由でのコンバージョン数、すなわち広告効果の測定の仕掛けが動作することを、発火に見立てているというわけです。

タグ発火の仕組み

タグ発火の仕組みを紹介する前に、まずはCVタグの役割について、タグが働く原理について解説します。

CVタグは、対象となるページ(商品購入、資料申し込みなどコンバージョンの完了ページ)に埋め込まれ、コンバージョンの件数や行われたタイミングを計測します。つまり、CVタグを設置することで、「どの広告から購入されたか」「何がどれくらい購入されたか」「いつ購入されたか」を数値化し分析することが可能になるのです。

では、埋め込まれたタグはどのようなロジックで働いているのでしょうか? リターゲティングの流れとタグの発火原理を例に見ていきます。

ユーザーがサイトを訪れると、サイト内に設置されたリターゲティングタグが作動し、広告配信サービス会社のアドサーバーから、ユーザーを識別するIDを記載したCookieが付与されます。これがリターゲティングの一連の流れです。

Cookieとは

ユーザーのブラウザが特定のサイトを表示したという識別IDのことで、サイト側がユーザーのブラウザに閲覧履歴を書き込めます(Cookieの付与)。ユーザーがサイトを訪れたことを記録しておけるものです。

タグの発火は、タグが本来持つ役割を果たすことで計測されます。つまりリターゲティングタグであれば、ユーザーの行動情報を広告配信サービス会社のアドサーバーに正しく伝え、Cookieの付与を促すことが「発火している」状態といえます。

このリターゲティングタグを発火させるには、タグマネジメントツールに条件を設定する必要があります。たとえば下図のように、内容(=旅先)が異なる3つのコンテンツがある旅行サイトにて、「沖縄ツアー」のページを見たユーザーのみに対してタグを発火させるとします。

この場合はURL指定に加え、ページ内に「沖縄」のワードが含まれているといった条件なども設定でき、沖縄ツアーに興味があると推測されるユーザーの情報だけをアドサーバーに展開できます。このようにタグの発火条件を個別に設定していなければ、沖縄以外の地方のツアーページを閲覧したユーザーもリターゲティングの対象になってしまうため、ターゲティング広告の精度が薄まってしまうのです。

こうしたタグの条件設定には、ユーザーが訪れたURLや特定のワードを指定する方法以外にも、ユーザーの属性やページ内読了率など、さまざまな指標を活用できます。自社がターゲットと考えるユーザーの条件を細かく設定してみるといいでしょう。

タグ発火の確認・テスト

続いて、Googleが提供するタグマネジメントツール・GTM(Googleタグマネージャー)を例に、タグ発火の確認方法を解説します。

GTMとは

2012年にGoogleがリリースしたタグマネジメントツールです。タグの追加や削除のたびにHTMLを編集するのは手間がかかるため、管理画面上からタグを埋め込む場所を指定できるよう開発されました。無償で利用でき、GoogleアナリティクスやGoogle広告などとの相性が良いことが特徴です。

GTMには、動作確認用の「プレビューモード」(デバッグモード)が実装されており、タグの発火もこちらで確かめることが可能です。

以前は「登録済みのタグが動作した/しなかった」の確認機能しかありませんでしたが、現在はタグの配信状況に加え、下記のような機能が追加されています。

  • タグの動作状況を確認
  • タグに紐づくルールの条件一致状況を確認
  • 実際に配信されたタグの中身(テンプレートがあれば各入力項目、カスタムHTMLタグならHTML)を確認
  • マクロの値を確認
  • データレイヤー変数の遷移を確認

GTMのプレビューモードでタグの発火を確認するには、下記の箇所を参照してください。

①イベントリスト

GTMタグが読み込まれたとき(Container Loaded)や、ブラウザがHTMLソースを読み込んだとき(DOM Ready)、ブラウザがサイトを表示したとき(Window Loaded)などのイベントが一覧で表示されます。

②Tags(タグ)

設定中のタグの状態を確認できます。「Tags Fired」には発火した(=実行された)タグが、「Tags Not Fired」には発火していない(=実行されていない)タグが表示されます

③Variables(変数)

変数の種類や返されたデータの種類、解決値など、選択したイベントの変数に関わる情報が表示されます。特定のイベントが発生した時点での変数の状態を見たい場合などに選択しましょう。

チャットボットqualvaのタグ発火

会話を通じてユーザーをCVに誘導し、CVR向上に効果を発揮するチャットボット・qualvaのカスタマーサクセスでは、タグの発火確認や調査、サポートサービスを承っております。

qualvaを経由したCV・タグ発火の仕組み

qualvaを経由したCVおよびタグ発火は、下記の仕組みで実行されます。

【qualvaのCVの仕組み(商品購入の場合)】

  1. 起動したqualvaに、ユーザーが住所・クレジットカード番号など、商品購入に必要な情報を入力する
  2. 書き込まれた情報を、ロボット(Virtualpost、以下VP)が代行してECサイトの入力フォームに転送する
  3. サイトの入力フォームに転送が完了したことを、VPがqualvaに通知し、CVが計測される

ユーザーが商品購入に必要な情報を入力すると、VPがカートやサンクスページに到達し、この時点でCVタグが発火して成果としてカウントされる仕組みです。

タグが発火しない原因の大半は設定の不備

Cookie、ユーザーの端末情報、パラメータが引き継がれないことが原因でタグが発火しないケースもあります。qualvaを経由したCVで「タグが発火しない」「急に発火しなくなった」といった現象が見られ、お問い合わせをいただくことがありますが、その原因の大半は設定の不備に潜んでいます。

タグの記述方式が間違っていてエラーが出る、代理店などが代行して貼りつけたタグに問題がある等、さまざまな設定ミスからタグが発火しないことがあります。例えば、下記のような質問がカスタマーサクセスに寄せられます。

  • どのタグをどこに設置すれば良いかわからない
  • パラメータの設定方法が分からない
  • Facebookカスタムコンバージョンの設定方法が分からない

これらの質問には、スムーズに対応できるような体制となっており、ヘルプセンターもご用意しておりますのでご安心ください。

まとめ

専門知識が求められることがあるタグ発火および発火計測ですが、qualvaでは導入後のアフターフォローとして、タグの発火確認やタグ設置のサポートを行っています。ASP各社と緊密に連携を取り、案件ごとのきめ細やかな対応が可能です。

CVの正確な計測は、CVR向上施策において不可欠です。お困り事がありましたら、カスタマーサクセスまでお気軽にご相談ください