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マーケティング基礎
投稿日:2019.8.27 / 更新日:2024.2.5
離脱率とは? サイト運営における重要性や改善施策・確認方法を解説
ウェブサイトを運用するにあたり、「離脱率」は重要な指針です。離脱率とは何か、直帰率とはどのような違いがあるのか? これらをしっかり理解することは、サイトがどのような問題を抱えているのかを読み解く手かがりとなります。離脱率の考え方や、改善の方法について詳しく紹介していきます。
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目次
離脱率とは
離脱率とは、サイト内の個々のページでブラウザを閉じたり、別のサイトに行ったりするなど「離脱」をした割合のことをいいます。
離脱率は、サイト内の各ページで算出されます。たとえば、検索によってAというページにたどり着いたセッションが10あるとします。そこから、さらにリンクをたどって同サイト内の他のページに行ったセッションが4、ブラウザを閉じたり、ブラウザバックをしたりしたセッションが6あった場合、ページAの離脱率は60%と示されます。つまり離脱率とは、該当するページ内でサイトから離れた人の割合を示す指標です。
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直帰率とは
直帰率とは、検索などにより獲得したセッションのうち、サイト内の他のページに移動することなく離脱をしたセッションの割合のことをいいます。サイト訪問から発展しなかった状態といえるでしょう。
これだけを見ると、違いが見えづらいところがありますが、離脱率と直帰率は根本的に異なるものです。その違いを以下で詳しく見ていきましょう。
離脱率と直帰率の違い
離脱率も直帰率も、離脱の割合を示すものですが、割合を算出するためのベースが両者では根本的に異なります。
離脱率とは、ページごとの離脱割合です。そのため、すべてのページビューをベースにして算出されます。サイトからの離脱は必ず発生するものなので、離脱率はページごとに考える必要があります。
一方、直帰率は、すべてのセッションをベースに算出されます。直帰率の高さは「そのページのみしか見られていない」という割合を示しており、サイトに興味を持ってもらえていないと考えられるため、一般的には直帰率の高さは課題となります。
離脱率はGoogleアナリティクスで確認できる
サイトの離脱率の計測方法として、「Googleアナリティクス」での確認フローを紹介します。
サイト全体の離脱率の確認方法
まずはサイト全体の離脱率の確認方法を紹介します。
Googleアナリティクスのメニュー「行動」から「概要」を選択します。すると、ページビュー数や離脱率、直帰率などサイト全体のサマリー情報と折れ線グラフが表示されます。デフォルトではグラフはページビュー数を表すものとなっているため、プルダウンから「離脱率」を選択してください。すると、サイト全体の離脱率の推移がグラフで表示され、視覚的に確認できるようになります。
ページごとの離脱率の確認方法
続いて、ページごとの離脱率の確認方法を紹介します。
Googleアナリティクスのメニュー「行動」から「サイトコンテンツ」、そのなかの「すべてのページ」を選択してください。すると、ページごとのサマリー情報が一覧で表示されます。
一覧表示される情報には、ページごとの離脱率も含まれています。図表の「離脱率」をクリックすると、離脱率の高いページから降順表示、もう一度クリックすると昇順表示されますので、さまざまな角度からパフォーマンスを確認してみましょう。
離脱率の計算方法
離脱率の計算では、サイト全体とページごとで方法が異なります。サイト全体の離脱率の計算方法は、次の通りです。
サイト全体の離脱率=サイト全体の離脱数/サイト全体のページビュー数
たとえば、サイト全体の離脱数が5,000、ページビュー数が10,000の場合、離脱率は50%となります。なお、訪問者というのは、いつかは必ず離脱するものです。つまり、離脱数というのはセッション数とも言い換えられるため、サイト全体の離脱率は、セッション数/サイト全体のページビュー数でも算出できます。
ページごとの離脱率の計算方法は、次の通りです。
ページごとの離脱率=ページごとの離脱数/ページごとのページビュー数
離脱率の平均値について
離脱率の計算方法から考察すると、離脱率はできる限り低いほうが良いと考えられます。
サイト全体で見た場合であれば、ページビュー数が分母となるため、「離脱率が低い=セッションごとのページビュー数が多い」と判断できます。逆に離脱率が高い場合は、多くのページを見られていないという証左になるのです。
離脱率は低いほうが良い
特に、以下のようなページは離脱率が低いほうが良いと考えられます。
- トップページ
- コンバージョンに直接かかわるページ
トップページの離脱率が低いということは、そこからサイト内の個別ページに遷移していることを示しており、閲覧者がサイトに対して高い興味を示していると判断できます。一方、離脱率が高い場合は、サイトに魅力を感じていない、クリックするポイントを把握できていないなどの問題が考えられます。また、問い合わせページやECサイトの決済ページの離脱率が低ければ、確実にコンバージョンにつながっていると判断できます。
ただし、ページごとに見た場合、一概に離脱率が高いからといって問題となるわけではありません。
離脱率が高くても良いページ
以下のようなページの離脱率が高いことは、問題とはなりません。
- 決済完了ページ
- 問い合わせ完了ページ
これら、いわゆるサンクスページと呼ばれるページの場合、離脱率は高くても構いません。これらのページに到達したということは、「商品の購入ができた」「問い合わせができた」など、閲覧者の欲求はすでに満たされているからです。
離脱率を計測するにあたっては、このように個々のページの特性を理解しておく必要があります。
離脱率が高い主な原因
ユーザーがサイトに訪問すれば、必ずどこかの時点で離脱はするため、「離脱率が高い=サイトに問題がある」と一概には言えません。ですが、低くあるべきページの離脱率が高かったり、特定のページの離脱率が際立って高くなったりしている場合などは、離脱を防ぐための改善が必要です。離脱につながる原因を見極め、その原因に応じた対策を行いましょう。
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ユーザーのニーズを満たしていない場合
訪れたページに求める情報がないとユーザーが判断すれば、すぐに離脱をするものです。離脱率が高いページの滞在時間が他ページに比べて短い場合は、そのページがユーザーニーズを満たしていないと考えられます。
例えば、流入が検索によるものだとすれば、ユーザーの検索意図の分析が不十分でページの内容とずれている可能性があります。
次のページへの誘導ができていない場合
滞在時間は他ページと比べて遜色がないにもかかわらず離脱率が高い場合は、次のページにうまく誘導できていない可能性が考えられます。関連するページがあることが表示されていなかったり、ページへのリンクはあるものの見せ方がわかりづらかったりすると、それをきっかけにユーザーは離脱してしまいます。
改善には、リンク導線を整える必要があります。リンクボタンの配置や色を視覚的にわかりやすくすることや、見に行こうと思えるような魅力的なアンカーテキストになっているかを確認しましょう。
お問い合わせフォームやCVポイントが複雑
前述の項目の中でも、特に離脱率の高いページの目的がCVで遷移先との内容も親和性が高いものだった場合、お問い合わせフォームやCVポイントへの誘導が複雑で分かりづらいものになっていないか見直しましょう。
ビジュアル・見せ方に問題がある場合
離脱の原因として、ページのビジュアルや見せ方に問題があるかもしれません。
例えば、以下の可能性が考えられます。
- ページのファーストビューが文字で埋め尽くされている
- 画像や図表、リストを活用した、可読性の高いコンテンツになっていない
- スマートフォン、タブレットなどのデバイスごとに最適化されていない
- CTAボタンの位置やデザインが視覚的にわかりづらい
離脱率の改善方法
コンテンツの追加や見直し
離脱率の改善には、ページ内のコンテンツ全体の見直しが必要です。ユーザーの知りたい情報と、サイト運営者が伝えたい情報には、知らず知らずの間に乖離が生まれてしまうものです。「タイトルと内容が一致しているか」「ユーザーの知りたい情報が掲載されているか」を吟味し、修正を行いましょう。
内部リンクの設置
内部リンクの導線も考える必要があります。そもそも設置が不足している場合は設置して、リンクボタンの配置や色、大きさを視覚的にわかりやすくすることや、見に行こうと思えるような魅力的なアンカーテキストになっているかを確認しましょう。
また、リンクを設置するページと遷移先の内容に親和性があるか、不自然な導線になっていないかどうかも大切です。
CTAボタンの強化
CTAボタンを設置していて、その遷移先と親和性のあるページで離脱率が高い場合は、CTAボタンを見直しましょう。CTAボタンはコンバージョン率を大きく左右するため、強化するべき要素です。例えば、ボタンの位置や色、大きさ、フォントなどが適切で効果的なものになっているかがポイントです。
▼詳細はこちら
「CVRの高いコンバージョンボタンの作成方法~色・文言・位置を解説」
EFO(エントリーフォーム最適化)を実施する
エントリーフォームのページで離脱率が高い場合は、最適化をはかる必要があります。例えば、入力フォームが過剰に長い場合は項目を少なくする、入力エラー時に該当箇所や修正箇所が分かりにくくなっている場合は分かりやすく改善するなど、さまざまな検討項目が考えられます。
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デザインやUIを見直す
ビジュアルは非常に重要で、文字ばかりのページは読む気がなくなるという人は一定数存在します。画像や図表などを適切に用いて、視覚的にわかりやすいページにする工夫が必要です。また、パソコンやスマホ、タブレットなど、ユーザーはさまざまなデバイスを用いてページを閲覧します。デバイスごとに最適な表示ができるように調整しましょう。
Web接客を強化する
ユーザーを離脱させたくないCV間近のページで離脱率が高い場合、Web接客ツールなどを導入する方法も効果的です。ユーザーに個別に対応してストレスを軽減することが、離脱率の低下にもつながります。Web接客ツールには、例えばポップアップ型とチャット型があります。
「カゴ落ち」離脱を防ぐ改善方法
離脱率の改善にあたり、特に重視すべき項目として「カゴ落ち」対策があります。カゴ落ちとは、ECサイトで商品をカート(=カゴ)に追加したにもかかわらず、そのまま離脱されてしまうことです。購入の直前段階まで進んだユーザーの離脱は、非常にもったいない機会損失といえるでしょう。
カゴ落ちは決して珍しい現象ではなく、一般的には70%ほどの割合でカゴ落ちが発生するともいわれています。つまり、カゴ落ち率を改善できれば、CVRの大幅な向上が期待されるのです。
カゴ落ち対策として有効な施策
カゴ落ちを防ぐために、下記の施策が考えられます。
カゴ落ちメール
カゴ落ちしてしまったユーザーに対し、購買意欲を再度活性化させるべくメールで個別にアプローチします。
「ショッピングカートに追加した商品」や追加した商品点数を表示する
すでにカートに追加済みの商品や、商品点数をアピールしてユーザーの購買意欲を刺激します。
広告配信
カゴ落ちしてしまったユーザーに対し、商品の広告を配信して訴求します。ECサイトに再訪しないユーザーに対しても、購買意欲を再度促せます。
カゴ落ち時のアラート表示
カゴ落ちするタイミングにて「未購入商品がカートにあります」といったアラートを表示させ、離脱を防ぎます。
チャットボット上での決済でカゴ落ちを防ぐ
上記で挙げた施策のほか、カゴ落ちを防ぐためにチャットボットを活用する方法もあります。
スーパーチャットボット「qualva」は、チャットボット上で決済まで行える機能を備えており、購入ページへの遷移を強いることなくコンバージョンを獲得できます。購入に至るフローから手間とストレスを極力軽減することは、カゴ落ち率の改善に有効です。ぜひqualvaの機能をご利用ください。
関連記事:チャットボットとは?種類や特徴~AIの有無と仕組みから分類を解説
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まとめ
離脱率とは、そのサイトの個々のページから離脱したセッションの割合を指します。サイト全体での計測、ページごとでの計測が可能なため、サイトのパフォーマンスを確認すべくさまざまな角度から検証してみましょう。
基本的に離脱率は低いほうが望ましいのですが、ページごとで見た場合、離脱率の高さは必ずしも問題になるものではありません。トップページやコンバージョンに直結するページなど、低い離脱率が求められるページにおいて離脱率が高くなっている場合は、その原因を見極めて対策を行いましょう。
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