投稿日:2023.8.29 / 更新日:2024.2.5

直帰率とは?押さえておくべき基本と直帰率が高い原因・対策

Web担当が押さえておきたい基本知識として「直帰率」があります。
運営しているWebサイトで思うような効果が得られていない場合、直帰率が高いことが原因かもしれません。

そこで、ここでは「直系率について詳しく知りたい」「直帰率を改善したい」といった方のために概要や確認方法、改善方法などについて紹介します。

この記事を読むことによって直帰率とは何か、どうすれば対策につながるのかなどがわかるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。

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直帰率とは?

Googleアナリティクスによると、直帰率とは「サイト内の1ページしか閲覧されなかったセッション」と定義されています。
つまり、サイトを訪れたユーザーが1ページを閲覧した段階で他のサイトに移ってしまったような状態です。

ブラウザのバッグ機能を使って前に見ていたページに戻ったり、ブラウザを閉じたりした場合なども該当します。
また、ページを開いた状態で30分以上経過し、セッションがタイムアウトしたような場合もWebサイトから離脱した形になります。

例えば、100人のユーザーがサイトを訪れたとしましょう。
このうち、60人が最初の1ページだけを閲覧してサイトから離脱してしまった場合、直帰率は60%です。
直帰数÷セッション数×100」で算出します。

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直帰率と離脱率の違い

直帰率と混同しやすいものに「離脱率」があります。
離脱率とは、ページが閲覧された回数から見て、どの程度の割合が離脱しているのかを示すものです。

直帰率も離脱率もサイトを離れている点では同じです。
ですが、直帰率は該当のページから閲覧を始めたユーザーのみを対象としているのに対し、離脱率はそのページをもってしてサイトを離脱した割合を差しています。

直帰率はWebサイトのうち1ページだけを見て離脱した割合ですが、離脱率の中にはそれまで複数ページを見てきたユーザーも含まれているのが違いです。

こういった違いから、直帰率は主にランディングページの反応などをみるのに適しています。
一方、例えば5ページある記事のうち、どのページでユーザーが閲覧をやめてしまったのかを知りたい場合は、離脱率を調べることで判断可能です。
5ページあるうち、4ページ目の離脱率が高いことがわかった場合、4ページ目の内容などを改善することによりを5ページ目まで進んでもらえる確率が高くなります。

離脱率が高いことは、必ずしも悪いこととはいえません。
サイトを訪れた以上、いずれかのページでは離脱することになるので、掲載されている内容などに満足し離脱している場合、問題ないといえます。

一方、他のページに遷移してもらいたいページの離脱率・直帰率が高い場合は問題です。

直帰率が重要な理由

直帰率はサイトを訪れたユーザーの満足度と深く関わっているとされるため、非常に重要です。
1ページのみでサイトを離れてしまったということは、何らかの不満を感じている状態ともいえます。

原因を突き止めて改善しなければ、ユーザーにとって満足度の高いWebサイトを提供することはできません。
Googleでは、ユーザーが求めている情報をきちんと配信しているWebサイトを評価しています。

そのため、直帰率が高い場合は数字を改善させなければGoogleからの評価を上げることは難しいといえるでしょう。
このあたりも直帰率の確認や改善が重要といえる理由です。

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直帰率とSEOの関係性

基本的に、直帰率が直接SEOに影響を与えることはないとされています。

直帰率のデータはGoogleアナリティクスを利用しているWebサイトからしか取れません。
ですが、すべてのWebサイトがGoogleアナリティクスを利用しているわけではないため、直帰率がSEOに影響を与えてしまうと公平さが失われてしまう可能性があります。

ただ、SEOにおける問題が直帰率に影響することもあるので、全く無関係ともいえません。

例えば、ページの読み込み速度が遅い、検索KWとコンテンツ内容がかけ離れているなどはSEO的にマイナス要素です。
また、これらに該当するページは直帰率も高くなるでしょう。このように、相関性があるものも多いです。

直帰率の目安

直帰率は低いほうが良いですが、そもそも、どの程度の数字を目安にすれば良いのでしょうか。
これは、業界によっても大きく異なります。

アメリカでWebマーケティングサービスを提供しているBrafton社が行った調査があるので紹介しましょう。
業種別の直帰率の目安は、以下のとおりです。

業種 直帰率
経営コンサルティング 67.49%
ITサービス 64.21%
ヘルス・フィットネス 63%
PC・ソフトウェア 60.76%
不動産 57.47%
医療機器・医薬品 55.33%
病院・ヘルスケア 54.96%
金融サービス 53%

参考:Brafton:Brafton 2017 Content Marketing Benchmark Report

もう一つ、業界別の平均直帰率を調べたアメリカのコンサルティング会社CXLのデータがあるので、こちらも紹介します。

業界 平均直帰率
食べ物飲み物 65.52%
化学 62.24%
参照 59.57%
人と社会 58.75%
ペットと動物 57.93%
ニュース 56.52%
芸術とエンターテイメント 56.04%
本と文学 55.86%
美容とフィットネス 55.73%
家と庭 55.06%
コンピューターと電子機器 55.54%
趣味・レジャー 54.05%
インターネット 53.59%
自動車と乗り物 51.96%
ファイナンス 51.71%
スポーツ 51.12%
旅行 50.65%
ビジネス&産業 50.59%
仕事と教育 49.34%
オンラインコミュニティ 46.98%
ゲーム 46.70%
買い物 45.68%
不動産 44.50%

参考:CXL:Bounce Rate Benchmarks: What’s a Good Bounce Rate, Anyway?

サイトの特徴なども関係してくるので、該当の数字より低いから安心、高いから良くないとは言い切れません。
これらはあくまで目安としてみてください。

直帰率の確認方法

直帰率は、Googleアナリティクスで確認できます。
ここでは、2020年10月にリリースされたGA4(Google アナリティクス 4プロパティ)での確認方法について解説します。

「ページとスクリーン」のレポートから確認可能です。
レポートから「エンゲージメント」「ページとスクリーン」と進みましょう。
画面右上にある鉛筆マークを選択すると、レポートのカスタマイズが可能です。
カスタマイズ画面に移動し「指標」を選択します。指標の中から「指標を追加」をクリックして「直帰率」を選択しましょう。
あとは適当な位置に直帰率の指標を移動させてから「適用」を押すだけです。
カスタマイズしたレポートは「保存」ボタンをクリックすることで保存できます。

また、細かくカスタマイズしてレポートを作成したい場合は、探索レポートを確認してみましょう。

探索から自由形式を選択し、変数の欄に表示されている指標の右側にある「+」を選択します。
すると、指標が表示されるので「直帰率」を選択して「インポート」をクリックしましょう。
変数タブに「直帰率」が表示されているので「値」の欄にドラッグ&ドロップして完了です。

必要な項目があれば追加し、分析に役立てましょう。

ユーザーが直帰してしまう理由と対策

直帰率が高いということは、ユーザーがすぐにページを離れている証です。
そこで、ユーザーが直帰してしまう理由と対策を確認し、対応しましょう。

LPにユーザーが求めていた情報が掲載されていない

LPの直帰率が高い場合、ページ内に求めている情報が掲載されておらず、他のサイトに移ってしまった可能性が高いです。
ユーザーはすぐに答えにつながるようなサイトを探しています。

例えば、東京でおすすめのジムを調べているユーザーに対し、ジムのメリットやデメリット、種類など、直接的ではない内容が長く紹介されていると、離脱されてしまう可能性が高いです。
「このサイト内に求めている情報はない」と一目で判断されてしまい、検索エンジンに戻ってしまうことがあります。

対策としては、キーワードからユーザーの検索意図を読み取り、適した内容にすることが重要です。
また「このページ内に求めている情報がある」と判断してもらうため、リード文や、各見出しの導入分で掲載している内容をわかりやすく説明するのも効果があります。

LPの読み込みが遅い

LPの読み込みに時間がかかってしまうと、急いで情報を調べているユーザーの離脱につながります。
また、それほど緊急性がない調べものだったとしても、読み込みに時間がかかるページはイライラしてしまうものです。

対策として、ページの表示速度の改善が挙げられます。
表示に時間がかかってしまう原因はいくつかありますが、代表的な理由は画像や動画の容量が大きいためです。
また、装飾が多かったり、JavaScriptやCSSなどの外部ファイルによる動きが関係したりしていることもあります。

まずは画像や動画の数、サイズなどが適切か確認してみてください。
大きい画像を使用している場合、圧縮やリサイズを行うことによってファイルサイズを小さくできます。

モバイルに最適化されていない

近年はスマートフォンの普及によってスマホから調べ物をする方も増えていますが、モバイル端末で表示しにくい、閲覧しにくいといった理由から離脱につながっていることもあります。
パソコンから閲覧することのみを前提としてページを作ると、スマホの閲覧ではレイアウトが崩れてしまうことも多いです。

対策としては、レスポンシブWebデザインでパソコン・スマホのどちらにも対応できるデザインにする方法があります。
また、URLでページを分けたり、デバイスや画面サイズに合わせる形で専用ファイルを動的に呼び出すダイナミックサービングなどの方法を選択したりするのも効果的です。

LPのデザインが見づらい

デザインが安っぽかったり、反対に凝りすぎていてどこに何があるのかわからなかったりする場合はユーザーの直帰率が高くなってしまいます。

一目でどこに何があるかわかりやすいデザインにし、興味を持ってもらえるようなデザインを意識しましょう。
おしゃれさやかっこよさよりも、見やすいことが重要です。

次のステップへの導線が不足している

導線が不適切であるために内容に興味を持ってくれたユーザーが離脱してしまうことがあります。
例えば、さらに詳細な情報を得るためのページにリンクが張られていない、問い合わせの方法がわかりにくいなどです。

適切な導線を設定するためには、ユーザーのニーズを理解することが欠かせません。
ニーズを把握できるとどういった形で導線を設計すべきか見えてきます。

ユーザーがLPの情報だけで満足した

これまで紹介してきたマイナス要素が原因となる理由とは異なり、ユーザーが求めている情報を1ページで提供し切れたために満足し、離脱するケースもあります。
LPの情報だけで満足して離脱したような場合は特に大きな問題はありません。

商品を比較するための価格やカラーバリエーションなどの情報を得るためだけにサイトを訪れ、情報を得て直帰するケースもあります。
こういった場合は、後日またサイトを訪れてくれる可能性も高いです。

 

▼直帰率の改善方法をもっと知りたい方はこちらをご覧ください▼

直帰率を確認し、問題がある場合は早期に改善を

いかがだったでしょうか。直帰率とは何か、どうすれば改善につながるのかなどについて紹介しました。直帰率の確認方法、対策などがご理解いただけたかと思います。
数字に問題がある場合、改善のための対策を取ることが重要です。

例えば、qualvaのようなチャットボットを導入することも対策につながります。直帰率を改善し、コンバージョン率を高めるために活用してみてはいかがでしょうか。お気軽にご相談ください。

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