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マーケティング基礎
投稿日:2019.6.20 / 更新日:2024.2.5
ビュースルーコンバージョンとは?仕組みと活用方法を解説
Web広告からのコンバージョンには、リスティング広告やバナー広告から直接的に成約に結びつく「クリックスルーコンバージョン」と、間接的な効果を計測する「ビュースルーコンバージョン」があります。このビュースルーコンバージョンの計測により、広告の効果をより正確に評価できるようになります。
ビュースルーコンバージョンとは何か、どのように設定・活用できるのかを紹介していきます。
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目次
ビュースルーコンバージョンとは
ビュースルーコンバージョンとは、広告を見たユーザーがその広告リンクを直接クリックしなかったものの、別のルートを通じてコンバージョンページを訪れ、成約につながった行動のこと。
ある商品の広告を見た人が、後日何らかのきっかけでその商品の名前を検索して購入に至るケースなどが、ビュースルーコンバージョンにあたります。
このビュースルーコンバージョンを計測することで、広告効果を正しく評価できるようになります。
関連記事:コンバージョンとは?意味・計測方法・転換率の改善方法
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ビュースルーコンバージョンの仕組み
Webサイトに表示される広告は、訪問したユーザーの意図と合致しないこともあります。しかし、訪問数の多いサイトに露出している広告は、それだけ多くの人の目に触れることができているのです。
広告効果測定では、広告がリーチしたタイミングで成約につながるクリックスルーコンバージョンに目が向きがちですが、「徐々にその商品が気になってきた」と心理転換を促すことも、広告効果のひとつです。
また、ビュースルーコンバージョンの計測は、広告との最終接触時間に一定の基準を設け、分析を行うことも可能です。
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ビュースルーコンバージョン計測方法・使い方
実際にビュースルーコンバージョンを計測する方法や、計測ツールの使い方を解説していきます。ビュースルーコンバージョンの計測に使われる代表的なツールは下記の3つです。
- Google広告
- Yahoo!プロモーション広告
- Facebook広告
Google広告のビュースルーコンバージョンを計測する方法
Google広告では、検索キーワードに紐づいたリスティング広告が検索結果画面に表示され、検索ユーザーが目にした広告のビュースルーコンバージョンを計測できます。
Google広告の設定
Google広告でのビュースルーコンバージョン設定手順
- まずはGoogle広告にログインします。
- ログイン後に画面右上に表示される、ツールアイコンをクリックします。「測定」、「コンバージョン」の順に選択してください。
- 次に、編集するコンバージョンアクションを探し、「名前」列のその名前をクリックします。
- 「設定」から「設定を編集」をクリックします。
- 「計測期間」をクリックします。「ビュースルーコンバージョン計測期間」を設定することで、Google広告のビュースルーコンバージョンを計測できるようになります。
- 「完了」をクリックします。
Google広告では、広告の表示からどれくらい期間をコンバージョンとして記録するのかを設定できます。なお、デフォルトでは30日の期間に設定されています。
Google広告でのビュースルーコンバージョンの確認方法
Google広告では、コンバージョントラッキングを設定することで、広告効果に関するデータを取得できます。
Google広告のビュースルーコンバージョン確認手順
- Google広告にログインします。
- 「キャンペーン」タブから「表示項目」ボタンをクリックします。その後、「表示項目を変更」を選択します。
- 次に、「コンバージョン」をクリックします。
- 確認したい指標を選択します。この場合は、ビュースルーコンバージョンを選択しましょう。
- 「適用」をクリックします。
これでビュースルーコンバージョンを確認できるようになります。
ちなみにGoogle広告では、画面内に広告の50%以上が1秒以上表示された場合にインプレッションとみなします。そのインプレッションをベースとしてビュースルーコンバージョンが算出されます。
Yahoo!プロモーション広告のビュースルーコンバージョンを計測する方法
Yahoo!プロモーション広告には、リスティング広告とディスプレイ広告があります。リスティング広告は、Yahoo!の検索画面に表示される広告。ディスプレイ広告は、設定した条件と一致するユーザーがYahoo!ニュースなどを閲覧しているときに表示される画像広告です。
Yahoo!プロモーション広告では、広告出稿者のサイト内の行動完了ページ(商品購入ページなど)にコンバージョン測定タグを設置することで、ビュースルーコンバージョンを計測できるようになります。
Yahoo!プロモーション広告の設定
Yahoo!プロモーション広告でのビュースルーコンバージョン設定手順
- 広告管理ツールの「YDN」タブをクリックします。
- 「ツール」タブのプルダウンメニューから、「コンバージョン測定」をクリックします。
- 「コンバージョン測定」画面内の「コンバージョン測定の新規設定」ボタンを押します。
- 計測したコンバージョン名や種別などの項目の設定を行い、「保存」ボタンを押します。
- サイトに設置するコンバージョン名の「タグを表示」をクリックして、表示されたコンバージョン測定タグをコピーします。
- 測定したいWEBページのとの間に、コピーしたコンバージョン測定タグを貼り付けます。
- コンバージョン測定タグを張り付けたファイルを保存して、サーバーにアップロードして設定は完了です。
Yahoo!プロモーション広告での確認方法
「Yahoo!プロモーション広告」のビュースルーコンバージョンは広告管理ツールから確認できます。
「ツール」タブ、「キャンペーン管理」タブ、「レポート」タブのそれぞれから確認できますが、ここでは「ツール」タブを用いた方法を解説していきたいと思います。
Yahoo!プロモーション広告のビュースルーコンバージョン確認手順
- 広告管理ツールの「YDN」タブをクリックします。
- 「ツール」タブのプルダウンメニューから、「コンバージョン測定」をクリックします。
- 画面中央右側に表示される「表示期間選択」をクリックし、表示期間を選択します。
- 選択した期間のビュースルーコンバージョンが表示されます。また「ダウンロード」ボタンを押すとCSV形式でダウンロードすることも可能です。
Facebook広告のビュースルーコンバージョンを計測する方法
Facebook広告は、SNS広告の一種で、Facebook内に表示される広告です。ターゲティング精度が高いことが特徴で、コンバージョンの見込み客といえるユーザーに向けて適切な広告を表示できるサービスです。
Facebook広告の設定
Facebook広告は、Google広告やYahoo!プロモーション広告とは異なり、ビュースルーコンバージョンがデフォルトで合算された数字がコンバージョンとして計測されています。
また、広告に対する「いいね!」やFacebookページへの移動もコンバージョンとして計測されます。そのため、Google広告などで計測しているコンバージョンとは結果が乖離して見えることがあります。
Facebook広告で、ビュースルーコンバージョンのみを抽出・計測する方法を見ていきましょう。
Facebook広告でのビュースルーコンバージョン設定手順
- Facebook広告の広告マネージャー画面を開き、「列」をクリックします。
- 「列」のプルダウンメニューから、「列をカスタマイズ」を選択します。
- 画面右下の「比較ウィンドウ」をクリックします。
- ビューとクリックそれぞれのコンバージョンで期間を選択すると、ビュースルーコンバージョンを分割して計測することができるようになります。
- 「完了」を押します。
こちらは、ビュースルーコンバージョンを計るために行った手順ですが、クリックスルーコンバージョンのみを計測したいときにも同様の手順をたどってください。
Facebook広告での確認方法
下記手順を行うことで、Facebook広告のビュースルーコンバージョンを確認できるようになります。
Facebook広告のビュースルーコンバージョン確認手順
- 広告マネージャーを開きます。
- メニューアイコンから「すべてのツール」をクリックします。
- 「ピクセル」をクリックします。
- 「ピクセルを作成」をクリックし、名前をつけて作成します。
- ピクセルコードをインストールし、ビュースルーコンバージョンを計測したページの~タグの間に貼り付けます。
- その後、広告マネージャーの「列」の項目から「列をカスタマイズ」をクリックします。
- 「コンバージョン」、「ウェブサイト」をクリックし、確認したコンバージョンイベントをチェックします。
- 「プリセットとして保存」にチェックし、「実行」を押すとビュースルーコンバージョンがレポートに反映されます。
ビュースルーコンバージョンの活用例と注意点
広告効果を検証する際、クリックスルーコンバージョンのみに着目すると、目標とするコンバージョン数を獲得できていないと判断されるケースは少なくありません。
しかし、ビュースルーコンバージョンの数を合算すると、十分に効果が出ているというケースも考えられます。広告効果を正しく判断するためには、ビュースルーコンバージョンは不可欠な指標といえます。
ただし、クリックスルーコンバージョンとビュースルーコンバージョンを正確に切り離して考えることの難しさや、効果測定カウントに重複が生じる可能性があるなど、精度の高い効果測定の追求には難しい側面もあります。
例えば、表示された広告を閲覧して興味を持ち、広告をクリックせずに商品名指名検索を行い、コンバージョンに至ったケースです。この場合は広告管理者から見ればビュースルーコンバージョンとなりますが、SEO管理者から見れば自然検索からのコンバージョンと読み取れます。
このような重複カウントは、管理ツールを導入することで防ぐことができます。正確な効果測定のためには、ツールの導入が欠かせません。
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ビュースルーコンバージョンを計測して正しい効果測定を
広告をその場でクリックし成約に至ることがなくても、後に成約となる「ビュースルーコンバージョン」。この数値を計測することで、間接的なアプローチも含めた広告効果の測定が可能になります。
こちらで紹介した計測方法をベースに、広告価値のより正確な判断に生かしてください。広告効果をさらに高精度で測定するための管理ツール導入もおすすめです。
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