投稿日:2019.9.10 / 更新日:2024.2.5

パーソナライズとは? マーケティング活用におけるメリットや活用事例

ウェブサイトやメールマガジンなど、企業から情報を発信するコンテンツにはさまざまな種類がありますが、「ユーザーの特性に合わせて、もっとカスタマイズされた情報発信をしたい」と考える企業は少なくありません。例えばECサイトの場合では、ユーザーの購買履歴や好み、行動パターンに合わせて最適な情報を発信できれば、売り上げあるいはCVRのアップにつながります。本記事では、ユーザーの特性に合わせて発信するコンテンツをカスタマイズする「パーソナライズ」について解説します。

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パーソナライズとは

パーソナライズとは
パーソナライズとは、情報を受け取るユーザーそれぞれの特性に合わせて、提供するサービスやコンテンツをカスタマイズする手法のことです。ユーザー特性として最も基本的なものには、年齢・性別・趣味・職業などがあり、企業はそれぞれの特性に合わせた情報発信を行います。さらに、そのユーザーの購入履歴やページの閲覧履歴などを分析することで、関連性の高い商品をレコメンドするなど、効率的な販売活動に発展させることができます。

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パーソナライズの目的

ショッピングサイトや宿泊施設、飲食店などで、購入・予約を目的としてパーソナライズは広く活用されています。これまでの購入履歴などから個人の購買パターンや趣味嗜好を分析し、同じカテゴリに属する商品や施設を推薦する(レコメンド)ことにより、購入や予約などにつながる確率を高めることが可能となるからです。
一方、その商品や施設に興味がないユーザーにいくら呼び掛けてもプロモーション効果は薄く、“押し付け”を感じさせる広告となり、期待できる効果は薄まってしまいます。

パーソナライズのメリット

パーソナライズの導入により、さまざまなメリットが期待できるようになります。

CVRを効果的に高められる

商品やサービスに興味のある、潜在的なユーザーに向けて情報発信できるため、購入や予約につながりやすく、効果的にCVRを高められます。

関連記事:コンバージョン率(CVR)とは|低い原因と今すぐ取組みたい上げる方法

見込み客からリピーターへと転換させ、自社のファンを増やせる

見込み客層が商品のレコメンドを気に入り、リピーターになってくれることで、ファン層を着実に獲得できます。その結果、売り上げの安定、企業の成長にも寄与します。

ユーザーとの信頼関係を築ける

「このサイトに来ればいつでも欲しいものが手に入る」というイメージを持ってもらうことにより、ユーザーからの信頼を獲得できます。信頼関係を築けたユーザーからは、詳細な口コミなど質の高いフィードバックも期待され、そのデータを商品開発や新規企画に転用できます。

情報の蓄積により精度を高められる

購買情報を蓄積していくごとに、ユーザーの趣味嗜好を分析する精度が高まり、さらに的確なレコメンドが可能になります。

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パーソナライズのデメリット

一方、パーソナライズには下記のような注意点も考えられます。

ユーザーが獲得できる情報が偏る

ユーザーの趣味嗜好に合わせた発信ばかりになると、受け取れる情報に偏りが生まれてしまいます。他の情報を得たいと思っても、レコメンドが頻繁に行われた結果、ユーザーに煩わしさを感じさせてしまうかもしれません。

ユーザーの属性変化に対応できない

結婚や出産など、ユーザーのパーソナル属性の変化に気づくことができないと、ユーザーが「今」求めている情報とは違う発信を繰り返してしまうことになります。属性が変わらなくとも、個人の趣味嗜好には変化がつきものであり、不要なレコメンドを続けてユーザーを不快にさせてしまう場合もあります。

SEO対策が不十分だと効果が出ない

ユーザーが求めるコンテンツへの誘導には、GoogleやYahoo!などの検索エンジンを活用するのが一般的です。ユーザーが商品名などのキーワードを打ち込むと、当該のページが上位表示されるのが望ましいのですが、SEO対策が不十分だと上位に上がってこず、目的のページにたどり着いてもらうことができません。また、ユーザーが求める情報にそぐわないページへ誘導してしまう可能性も考えられます。パーソナライズが効果を発揮するには、万全なSEO対策が必須なのです。

パーソナライズマーケティングとは

パーソナライズマーケティングとは

パーソナライズを活用したマーケティング手法は、「パーソナライズマーケティング」と呼ばれます。ユーザーが関心を寄せている商品や情報を提供するこのマーケティング手法の代表格は、「パーソナライズ広告」「パーソナライズ検索」のふたつです。
ユーザーを取り巻く情報量の増加に加え、情報の収集方法も多様化している昨今、誰もが膨大な情報の取捨選択を常に迫られています。 そんな中、自分の興味関心に沿った情報を自動的に提供してくれるパーソナライズマーケティングは重宝され、ますます注目されています。「パーソナライズ広告」と「パーソナライズ検索」について、次に詳しく紹介していきます。

パーソナライズ広告

パーソナライズ広告とは、ユーザー属性と広告を強く関連付けることで、費用対効果をより高めることを目的としたオンライン広告の事です。ユーザーが閲覧したページやダウンロード済みのアプリなどのデータを基に、趣味嗜好にあった広告をPCやスマートフォンの画面上に表示させ、高いクリック率を狙います。ユーザーは自分の関心を持っている情報にたどり着きやすくなり、広告主はターゲットを明確化できるため、双方にとってメリットがある広告手法です。

パーソナライズ検索

パーソナライズ検索とは、Googleで導入されている検索機能のひとつで、ユーザーに合わせて検索結果をカスタマイズして上位表示させる機能のことです。検索したユーザーが今いる地点(所在地)、過去に検索したキーワード、SNSのつながり、過去に訪問したサイトやクリックしたリンク、閲覧した広告などのデータを解析し、その時々で異なるページが検索上位に自動的に表示されます。

パーソナライズされたサービスの具体例

「パーソナライズ広告」や「パーソナライズ検索」など、私たちの身の回りにはパーソナライズ機能を利用したサービスがたくさん存在します。Webサイトのコンテンツをユーザーニーズに合わせて編集して表示する「マイページ機能」や、ある商品の新しいバージョンが発売されたら、自動的に購入実績のあるユーザーにDMを送るといったものも、パーソナライズドサービスの一環です。

Amazonのレコメンド機能

ECサイト最大手のAmazonでは、独自のパーソナライズ機能により、ユーザーが「欲しい」と思う商品を予測し表示しています。売れ筋の商品を単純におすすめするのではなく、閲覧履歴や購入履歴、購入頻度や「過去に定期便に何を登録したか」など、あらゆるデータから都度最適な商品をピックアップし「この商品を買った人はこんな商品も買っています」とレコメンドしているのです。
2006年前後から登場したAmazonのレコメンド機能は、その高い精度から“革命をもたらした”とも称され、現在でもECサイト界で突出した存在であり続けています。

Twitterの「おすすめユーザー」機能

Twitterでは、ユーザーが誰をフォローしているかの情報に基づき、「おすすめユーザー」を表示するパーソナライズ機能を備えています。また、北米エリアでのTwitter利用に関しては、2018年6月からタイムラインの上部に表示されるイベントやニュースもパーソナライズされています。
同じSNSのFacebookでも、共通の友人や出身校などの個人情報を解析し、つながりのありそうなユーザーを「知り合いかも?」と紹介する機能があります。

グノシー、NewsPicksなどのニュース系キュレーションメディア

毎日膨大な数が配信されるニュース記事の中から、パーソナライズによって、ユーザーが関心をもつジャンルの記事を選りすぐって紹介するプラットフォーム。そのようなサイトは「ニュース系キュレーションメディア」とも呼ばれ、代表的なものにグノシー、NewsPicks、SmartNewsなどが挙げられます。それぞれのメディアが独自のアルゴリズムによって、各ジャンルのニュース記事を最適な露出に振り分けています。
キュレーションメディアにはニュース系以外にもグルメ、ファッション、ライフスタイル、育児などさまざまなジャンルが存在しており、各メディアとも、閲覧するユーザーに最適な記事をまとめて配信しています。

チャットボットによるパーソナライズマーケティングで新規顧客を獲得

CVR向上に特化したチャットボットであるqualvaは、パーソナライズ機能も充実しています。サービスの特色あるいはユーザーの属性に合わせて会話のシナリオを設定でき、どんな場面でもスムーズにゴールへと導いてくれます。さらに、離脱ポイントの分析など運用を重ねながらユーザーの動きを把握し、パーソナライズマーケティングに基づいたシナリオに最適化していくことも可能です。
qualvaを貴社サイトに導入することで、効率のよいパーソナライズマーケティングが可能になり、顧客層の拡大と業績向上につながります。

関連記事:チャットボットとは?会話の仕組みとマーケティングツールとしての活用

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まとめ

ユーザーが求める情報に合わせて、企業側が適したコンテンツを発信する。それがパーソナライズの最大の強みであり、情報があふれる現代にはもはや欠かせない機能です。貴社サイト・サービスにパーソナライズ機能を導入することにより、マーケティング効果を最大限に発揮させ、飛躍的なCVR向上につながるでしょう。

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